《2021年版》レクサス UX 購入後レビュー 詳細を全て公開
- 2021.06.27
- LEXUS
庶民に一番近い高級車、レクサス UX。
庶民の僕がレクサス UX 200 F Sport購入後、半年間乗り倒して分かった全てをレビューしていきます。
恐らくここまで細かくレビューしているサイトは無いと思っています。
その分、記事のボリュームとしてはかなりのものになりました。
かゆいところに手が届く記事に仕上げているので、参考になる部分も多いと思っています。
・価格感
・サイズ感
・ラゲッジスペース
・エクステリア(外装)
・単眼LEDライト
・インテリア(内装)
・クルーズコントロール
・レーントレーシングアシスト(LTA)
・安全装備
・実燃費(ハイオク、レギュラー)
・運転時の操作性、乗り心地
・オーディオ
・Apple Car Play
・サービス
レクサス UX 200 F Sportの『価格感』は?
今回購入した、UX 200 F Sportは、
支払い総額: 474万円
車でこの値段。
庶民にとっては決して安くない、いや、むしろ高い...
総合的な満足度は価格以上
高い買い物をした時、それ相応の価値はあるのか?
むしろ誰しもが、それ以上を期待するはず。
結果は、価格以上の買い物でした。
これは、車だけではなくレクサスのサービスも含めてとなります。
普通の車にしか乗ったことがない僕が見ると、レクサス車は全てが洗練されていて、一般車とは比べようが無いことに気が付きました。
例えばシートベルトひとつ取ってみても、嫌な締め付けが無く、たまに「シートベルトをしてない!」と勘違いをして焦るくらい、優しい付け心地。
運転に集中して欲しいというレクサスの思いが感じられます。
更に F Sportでは可動式のタコメーターが標準装備となっています。
これはレクサスではハイエンドモデルとなる LC にも搭載されている機能。
エントリーモデルでも一切妥協していない部分に鳥肌が立ちました。
車自体の価格感は値段相応
一部評論家の方々には、お値段以下ニトリ的発言もあったUXですが、Twitterの反応を見ると、皆さん値段に関しては満足して乗っているように思いました。
メーカーやサービスは別として車だけで考えた場合、走りや安全性、デザインの秀逸さなどに妥協はなく、450万の車であれば納得できるレベルだと思います。
特に走りに関しては走行モードを変更すると、まるで別の車に乗ったかのようなような変化を楽しめます。
これにな衝撃を覚えました。
しかし残念ながら、値段以上に思えなかった部分として、内装が少し寂しく感じたこと。
特に車内イルミネーション、つまりアンビエントライトが付いていて、車内の華やかさがあれば値段以上の価格感になっていたと思います。
レクサスの優越感とサービスが価格感を底上げ
レクサス車に乗っている優越感とサービスは、購入金額の高い安いにそこまで影響しないと感じました。
今回買ったUXでも質の高いサービスを受けられ、更にレクサスとういうブランドが高い優越感を与えてくれるからです。
そこには価格以上のものが存在します。
街中で走っていてもレクサス車は目立つ存在なだけに、結構いろんな人に見られることが多いです。
更にディーラーでの厚いおもてなしや、オーナーズデスクなど、普段では体験できない世界を与えてくれました。
月々の支払いを抑えることでお得感が増す
今回の支払いはもちろんローン。
銀行のマイカーローンは月々3万円弱です。
恐らく車のローンとしては平均的な数字だと思います。
レクサスを買った割には安いほうではないでしょうか。
総額は高いが月々が安いので、お得感がグンと上がりました。
これは、以前乗っていた車の下取りを上げることと、ディーラーローンではなく銀行ローンにしたこと、更に頭金を考えることで実現しました。
この辺りは過去に記事にまとめてあるので、実際の明細も含めて気になる方はチェックしてみてください。
UXの車体・車内のサイズ感
車を買おうと考えた時に気になるのがサイズ感。
運転のしやすさや、車内の広さは必ずチェックしておきたい部分。
後席の狭さは慣れる
UXの評価で一番指摘されているマイナスポイントが室内の狭さ。
特に後席を初めて目にした時は、やはり狭いと感じました。
ですが納車後に何度かその狭さを確認しましたが、不思議と初見よりも狭さを感じずに慣れていたのです。
ドアを開けた瞬間は狭く見えますが、実際に乗ってみると狭さによるストレスはあまり感じられないといった感想です。
大柄な人にとっては窮屈さを感じてしまうようですが、女性や子供が乗る分にはそこまで気にすることはないです。
一般的なSUVと比べると狭いですが、僕個人の感覚では思ったほど狭くないという感じです。
なので、ネットの評価をあまり真に受ける必要もないと感じました。
運転席、助手席の広さは一般的
後席は狭い印象ですが、運転席と助手席に関しては一般的な広さです。
次の項でも説明しますが、UXの車体は見た目よりも幅広く、反対に車内はコンパクトになっています。
その理由はいくつかありますが、厚みのある重厚なドアと、しっかりとしたセンターコンソールがあるため。
また、運転席はシートベルトを外すとシートが自動で下がり乗降りをサポートしてくれ、車内を広く使うことができます。
ちなみに、シートの下り具合は調節可能。
逆に下がらないよう設定することもできます。
なので後席によく人を乗せる場合も安心です。
全福はアルファードクラス
コンパクトSUVとして注目されているUXですが、
全幅が1,840mmと、見た目より幅広なので運転には注意が必要。
UXよりも大柄なアルファードの全福が1,850mmと、幅に関しては意外と変わらないサイズ感。
なのでコンパクトなイメージのままだと、細い道でぶつけてしまう危険性もあります。
クリアランスソナーが付いていますが、慎重な運転は必要だと思います。
ボンネットの長さ
コンパクトと言いつつ、フロントノーズ(ボンネット部分)は比較的長いように感じました。
駐車場でも他の車と比べると、頭がが少し飛び出すので、駐車場では限界まで下げるようにしています。
僕の住んでいるさいたま市は、狭い道が多く駐車場も小さい。
最初はドキドキしながら運転をしていました。
ですが今では問題なく運転や駐車ができています。
それはホイールベース(前輪と後輪の間の長さ)が短いから。
UXは小回りが恐ろしいほど効くので、多少狭い駐車場でも結構楽に停められます。
女性目線で設計された車だけに、その辺りはきちんと考えられているようです。
ラゲッジスペース
家族でキャンプはちょっと厳しい
ラゲッジスペースも酷評が多い部分ですが、やはりSUVにしては小さいように思います。
家族でキャンプに行くアウトドア派には正直厳しい。
荷物のサイズにもよりますが、テントや寝袋などのキャンプ用品一式は全て入れることはできないと思った方がいいです。
実はUXの全グレードで昨年2020年10月、大きなアップグレードをしており、ラゲッジスペースに関しては初期モデルよりも広くなりました。
それでも、ゴルフバックは縦に2つ入らないので、普段荷物が多い人には不向きです。
アップグレードの詳しい詳細はこちらで。
4人家族のファミリーカーとしては問題無い広さ
キャンプやゴルフなど、大荷物の場合は厳しいUXですが、普段使いであればむしろ広いくらいです。
家族で旅行に行く場合も、中型のキャリーバックは縦に4つほど入ります。
買い物や、たまの旅行程度であれば問題無いと思います。
僕の家は3人家族ですが、体幹として4人家族までであれば、十分にファミリーカーとして使えます。
エクステリア(外装)
意外に小ぶりなF Sport専用スピンドルグリル
僕は、UXのエクステリアに惚れて買ったと言っても過言では無いくらい気に入っています。
特にF Sport専用のスピンドルグリルには相当な魅力があり、男心をくすぐる重要な要素。
ですが実際に見ると想像より小ぶりな印象を受けます。
SUVと言っても車体が低いので、一般的なセダンと高さは変わらず、更にスピンドルグリルは少し下がっているため小ぶりに見えてしまうようです。
とは言っても、駐車場で隣の車と見比べるとやはりその迫力に違いを感じます。
視覚的に魅せるという演出は、どのメーカーよりもレクサスが上手いと感じられます。
UXの象徴『一文字テールランプ』
UXと言えば、テールランプが繋がったエアロスタビライジングブレードライトが特徴です。
このテールランプを初めて見た時に違和感を覚えた人も多かったのではないでしょうか。
ですがUXに続き、ハリアーやレクサスisなどにもこういったデザインが採用され、更に国産車以外でも同じようなデザインが見られます。
レクサス UX が新たなデザインの価値観をもたらしたことは言うまでもないでしょう。
無塗装樹脂のフェンダーがダサいが、あると助かる
エクステリアの秀逸さを台無しにしているのがフェンダー部分の無塗装樹脂。
半年間乗り続けるうちに違和感が大きくなりました。
UXの高級感を邪魔している部分ですが、思わぬところで助けられたことも。
暴君ドライバーの嫁が細い路地を左折する時に、停車中のバスに接触。
幸い大事には至りませんでしたが、当然車体には傷が入りました。
しかし、ボディではなくフェンダーに傷が付いてくれたお陰で傷もほとんど目立たない状態でした。
この時ばかりはフェンダーが樹脂で良かったと思いました。
リアフェンダーがUXの最大サイズになるので、一番擦りやすい部分を無塗装樹脂にしているのは正解だと感じます。
F Sportでしか選べないボディカラーは“本物の白”
ホワイトノーヴァガラスフレーク
僕が選んだボディカラーです。
これはF Sportでしか選べないオプションとなります。
特徴は、『より深い白』
白は様々な色味がありますが、このホワイトノーヴァガラスフレークは本当に真っ白。
写真では分かりづらいですが、肉眼で見ると一目瞭然。
他の車と比べれば更にその違いがはっきりと分かります。
F Sportでしか選べないオプションですが、料金は無料なのでぜひ選んで欲しいカラーです。
小傷が消える『セルフリストアリングコート』
小傷が自然に消え、艶や変色を長期間保つ夢のような塗装。
UXにも施されています。
というより、レクサス車には全車この塗装が施工されています。
半信半疑な部分もありましたが、2ヶ月前、洗車中に発見したドアハンドル周りの小傷。
これが今では綺麗に消えているの見ると、その効果は確かなものだと実感しました。
艶感もかなり良好。
まだ納車してから半年なのでなんとも言えませんが、まめに手洗い洗車をしていれば長期間、艶を維持することも可能だと思います。
おもてなし照明
キーを持ちながら車に近づくと、サイドミラーなどの下部が光りオーナーを迎えてくれる機能。
夜、車に乗り込む時はテンションが上がります。
UXではドアハンドル下部のLEDが自動で光り、迎えてくれます。
ドアハンドル以外にも、車内のライトが点灯するので、ドアを開けなくても車内を確認できるのは便利です。
単眼LEDライト
僕は三眼LEDライトをオプションで付けなかったので、純正の単眼LEDライトになります。
選ばなかった理由としては、単眼でも十分に明るく、夜にしか使わない三眼LEDライトに十数万を掛ける費用対効果は無いと判断したため。
結果としては付けなくて正解だったと感じています。
ヘッドランプのAUTOは感度が異常に高い
僕はヘッドランプの切り替えを手動ではなく常にAUTOにしています。
大変便利なのですが、感度が異常に高く少し雲が厚い日でもヘッドランプが点灯してしまいます。
感度は調整可能ですが、初期値で最低になっているため、これ以上下げることができません。
ディーラーに問い合わせても、やはり初期値より下げることはできないということなので、諦めて使っています。
ディーラー曰く、安全性の向上のため感度が高くなっているとのこと。
UX以降のモデルも同じく感度が高いようです。
フォグランプも点灯させて目立たせる
F Sportを選ぶと標準装備されるフォグランプ。
最初は使っていませんでしたが、点灯させると結構目立つので最近では常に点けています。
夜間走行時も明るくなるので点けていて問題ないと思います。
男心をくすぐるデイライト
レクサスといえば、L字のデイライト。
切れ長の攻撃的なデイライトにワクワクが止まりません。
ランプスイッチをAUTOにしていれば、デイライトが常に点灯します。
更にキーの解除時にもデイライトが一定時間点灯します。
コーナーリングランプで視認性アップ
これもF Sportの標準装備。
このコーナーリングランプは個人的にすごく気に入っています。
夜間、交差点で曲がる際にフォグランプ部分にあるランプがその方向を照らしてくれます。
ヘッドランプは直線上でしか照らさないですが、横を照らすので視認性が非常に良くなります。
歩行者にも車の存在をアピールできるのでお互いに認識し合えるのが特徴。
珍しい機能なので、時折歩行者にびっくりされます。
インテリア(内装)
車内はやっぱり暗い
アンビエントライトが無いので、夜の車内は暗いです。
しかし車内に全く発光物が無いわけではありません。
・ボタン類やナビ操作で使うスマートタッチなどの文字
・運転席、助手席の足元(温白色)
これらは夜間の運転中、常に点灯しています。
装飾系のライトが一切無いので、高級車に求める煌びやかな空間とは程遠いと感じました。
もし車内を少しでも明るくしたければ、普段使わないシガーソケットに装着できるライトがおすすめ。
車内ライト
その他、車内で点灯するライト(手動)は次の通り。
・ルームランプ2個(前席は静電式、後席はボタン)
・バニティーランプ(運転席、助手席)
・ドアランプ(運転席、助手席、後席は無し)
・グローブボックス内
前席のルームランプは合計3つ付いて、全て静電式。
触れるだけで点灯します。
3つのうち中央のメインライトを点ければ後席のライトも同時に点けることができます。
ルームランプは前後ともにLED。
バニティーランプ(サンバイザーの裏のライト)はサンバイザーの鏡を開けると点灯。
純正では、LEDではなく豆電球。
ドアランプはLEDですが、前席のドアにしか付いていません。
インテリアの高級感
UXの内装は高級車としては樹脂系が多く使われており、高級感に乏しいなどのレビューを目にすることもあります。
しかし個人的にはそこまでしょぼい内装では無いと感じています。
室内で目に入る部分は、合皮やソフトパットが使用されており、インパネ周りはしっかりとヘアライン加工されています。
華やかな感じは無いですが、ある程度の高級感は持てているといった感じです。
確かに足元に近い部分は樹脂が多く使われおり、人によってはしょぼさを感じることもあると思います。
機能美が詰まったアームレスト
UXは女性目線で設計された車だけあって、機能的な中にも美を感じることがあります。
その中でもアームレストはそんな機能美が詰まった意外な部分。
小柄な女性がシートを前に出しても肘がおける長いスペース。
アームレストから伸びた先にオーディオコントロールボタンが自然な位置に配置されており、その一連の流れにシンプルながら、機能的な美を感じました。
そして運転席側からはもちろん、助手席からでも開けることができるコンソールボックスは、助手席に乗る人に対しても細かい気遣いを感じられます。
F Sport 専用シートは気を使う
F Sport専用シートは見た目にもカッコ良く、体全体を包むように設計されています。
そのため、サイドのヘリが通常よりも張り出していて、乗り降りの際ヘリに体重を掛けることになります。
毎回そのヘリに体重を掛けることになるので、張り出しが弱くなりヘタレてしまわないかが心配。
今はいいですが、数年経てば恐らくヘタってしまうことを考えると、乗り降りに少し気を使ってしまいます。
ステアリングのボタン配置
・クルーズコントール(右)
・メーターディスプレイ操作ボタン(左)
・オーディオ操作ボタン(左右下部)
クルーズコントロールはよく使うので、右側にあると便利でした。
メーターのディスプレイ操作は、気分によってメーターリングの配置を変えています。
オーディオボタンに関しては、センターコンソールにあるオーディオコントロールスイッチを使っているので、僕はほとんど使っていません。
ステアリングのボタンの数が多いため、慣れるまではしばらくかかりました。
意識的に使っていかないと、ほとんど使われないボタンになってしまいます。
ナビ画面の分割はやっぱり見やすい
10.3インチの横長ディスプレイは、メイン画面とサブ画面で分割が可能。
僕は両方で地図表示していますが、メインを広角表示、サブを拡大表示させ縮尺を変えた地図表示にしてあります。
そうすることで、場所の大まかな確認と詳細な確認がいっぺんにできてしまいます。
更にサブでオーディオの情報を表示させたりもできるので、自分好みにアレンジできるのが非常に便利です。
スマートタッチの使いやすさ
ナビ画面の操作は全てスマートタッチで行います。
その使いやすさですが、個人的にまだ慣れておらず、思ったところにカーソルが合わないので若干のストレスを感じます。
最初はカーソルの動きが鈍く、イライラしていましたが、カーソルの速さを変えることができるので、今は一番早い設定にしています。
設定を変えたことで、大分ストレスは軽減できましたが、合わせたい部分を通り過ぎたりと感覚のズレがあります。
項目に合わせると振動するので分かりやすいですが、操作時の感覚のズレは今後の改良に期待です。
しかし、手を伸ばさなくてもナビ操作が出来るのは、やはり楽なもの。
他の車でのナビ操作が辛く思えてきます。
インパネの傾きが邪魔をする
運転席側へ傾いたインパネはオーナーの操作性を上げるための工夫。
こういった傾きは結構珍しいと思いますが、個人的に慣れるまで時間が掛かりました。
というのも、バック駐車時にインパネの傾きがあるせいで平衡感覚が狂ってしまうのです。
これは僕だけかもしれませんが、バックモニターを見ているつもりでも、視界にはインパネの傾きも入てしまうので、思うように真っ直ぐ入れられなかったのです。
僕の駐車が下手疑惑はありますが...
前に乗っていたN-BOXではそんなことは全くなかったので、しばらくはサイドミラーだけを見て駐車していました。
そういった人は中々居ないと思いますが...
ですが操作性に関しては非常に優れており、何より使いやすい配置となっています。
レーダークルーズコントロール
アクセル、ブレーキ操作は人より安全
運転中ついついよそ見をしてしまう僕ですが、何度この追従機能に助けられたか分かりません。
前に車が走っていればアクセル、ブレーキ操作を自動で行なってくれるので、ちょっと目を離しても車がちゃんと見ていてくれます。
この追従機能は非常に性能が良いので、正直人が運転するよりも安全。
それに、急な割り込みに対しても焦らず対応してくれます。
正直これほど実用的だったとは思いもよりませんでした。
これはぜひ体感してもらいたい機能です。
長距離運転の疲労感が30%〜40%減
クルーズコントロールを使うと、高速などで長距離を走る場合の疲労感が驚くほど低くなります。
足の位置を固定されないのでゆったりと運転でき、渋滞でのノロノロ運転も自動で行なってくれるため、楽に運転できます。
体感値として約30%〜40%も疲労感が低くなりました。
一般道では注意が必要
先行車が急に左折すると、急停止する場合があります。
高速と違い一般道では様々な条件が発生する可能性が高いため、いつでも操作できるようにしています。
停車から発進は手動
完全な自動運転ではなく、あくまでも運転支援なので、一旦停車してから発進するには手動での操作が必要。
その際はいちいちアクセルを踏むことなく、ハンドルの右にある『+』ボタンを押すだけ。
ただし前の車が発進する前に押してしまうと、セキュリティーによりアクセルでしか発進できないので注意。
発進ボタンを押すタイミングには慣れが必要ですが、前方の車のテールランプが消えたタイミングで『+』ボタンを押すと丁度良いタイミングで発進できます。
レーントレーシングアシスト(LTA)
アクセルとブレーキの操作を自動で行うレーダークルーズコントロールに対し、レーントレーシングアシストはステアリングの操作を自動で行います。
便利な機能ですが、少しクセがあるので慣れるまでは傾向を分析しながらの使用が必要と感じました。
ハンドルの操作を任せきりにするのは危険
運転支援なので当然の話ですが、操作を任せきりにすると逆に事故に繋がることもあります。
レーントレーシングアシストは、道路の白線を読み取りステアリング操作を行います。
そのため、白線が薄い、もしくは無い場合に自動での操作が曖昧になることがあります。
特に二車線でセンターの白線が薄い時には隣のレーンに行こうとするので、自動であってもハンドリングには常に注意しなければなりません。
また、カーブがきつい道は曲がりきれないこともあり、一般道での使用はやや使いづらい時があります。
二車線で隣の車が近い
両側の白線を読み取り道路のセンターを走ってくれるレーントレーシングアシストですが、二車線もしくは三車線の道を走行中、隣を走っている車との距離が近く感じる時があります。
自分で運転しているのであれば、安全のためにセンターよりズレた位置で走ると思います。
ですがこの機能は隣の車まで認識してくれません。
これは一車線でも同じで、対向車との位置が近すぎても補正してくれる機能はないため、自身で位置補正しなくてはなりません。
そのためステアリング操作は、自動から一時的に解除されます。
ですがすぐに自動に切り替わるので、その辺りのシームレス感は良好だと感じます。
高速では快適
一般道では注意しなければならいことが多いですが、高速道路での使用は快適だと感じました。
信号も急なカーブも無く、白線もしっかり付いている場合が多いので、カメラが認識しやすくなるためです。
道幅も広いため隣の車と近すぎることはありません。
当然ながらスピードを出しすぎず、注意しながら運転することが前提となるので、運転支援という枠内での使用となります。
安全性能
自動車アセスメント(JNCAP)で最高評価
最近の車は走行性能だけではなく、安全性能も高く求められるようになりました。
自動車アセスメント(JNCAP)とは、国土交通省と独立行政法人が毎年行なっている車の安全性を評価する機関。
主に予防安全性能評価と衝突安全性能評価の二つがあります。
そこでなんと、レクサスUXは2019年度に二つとも最高評価を受けているのです。
UXには、Lexus Safety System + という予防安全システムパッケージが付いていますが、予防安全性能は何十車種ある車の中で最高の評価を受けています。
本当に自動でブレーキをかけて衝突回避してくれる
自動でブレーキを掛けて衝突を回避してくれる機能は何年も前からありましたが、正直信用できる機能かどうか疑問な部分がありました。
機能が付いていてもいろんな条件があったり、感度が悪かったりと、おまけ程度なものも少なくないからです。
しかし、そんな疑いを払拭してくれたのがレクサスでした。
このUXは危ない時に自動でブレーキをかけてくれる“本物”でした。
暴君ドライバーの嫁がまたして暴力的な運転をしている時、前の車に追突しそうになりました。
ですが間一髪、自動ブレーキで衝突を回避してくれました。
僕もよそ見運転中に自動ブレーキが作動し事故を防いでくれた経験があり、これは本物なんだと感心したことを覚えています。
自動ブレーキを掛けるタイミングも予想より早かったので、しっかりとセンサーが感知しているのだと思います。
ロードサインアシストで標識も見逃さない
地味に気に入っている機能が、ロードサインアシスト。
道路標識を読み取り、メーター内のディスプレイやカラーヘッドアップディスプレイに表示してくれます。
一時停止の標識や速度標識など、自分が見落としていても一定時間ディスプレイに表示してくれるので安全運転を心掛けることができています。
実燃費(ハイオク、レギュラー)
皆さん気になる燃費ですが、特にガソリン車であるUX200はどうなのか気なる方も多いと思います。
それぞれの運転に依存する部分ではありますが、参考程度で見てもらえればと思います。
ハイオクとレギュラーで燃費が違う
UXはレギュラーガソリンとハイオクに対応しています。
メーカー推奨はハイオクになりますが、燃費はどうなのか?
当然ですが、燃焼効率の良いハイオクは燃費が良い傾向にあります。
僕の場合、平日は嫁が使っており片道が2.3キロ、往復で4.6キロになります。
そして土日は平均で20キロから30キロ乗っています。
昨年の12月の納車から現時点(6月)までの平均燃費は10.5キロでした。
ハイオク or レギュラー
最初はレギュラーで乗っていましたが、結局今はハイオクで乗ることにしています。
燃費が良いのはもちろん、走行性能もハイオクの方が優れているような気がするからです。
人によって感じ方は違うと思いますし、維持費重視の方はレギュラーでも良いと思います。
マニュアルではハイオク指定なので注意
納車されてから、何気なくマニュアルを見ていると、指定燃料の蘭に『無鉛プレミアムガソリン』
と書いてあり、レギュラーガソリンを示す言葉がどこにも書いていませんでした。
カタログにはレギュラーガソリンも使用できると謳っておきながら、購入してからでないと見ることができないマニュアルにはハイオク指定と書いてあることに正直憤りを感じました。
温厚な僕もさすがにこれは詐欺ではないかと思い、オーナーズデスクにクレームを入れましたが、返答はやはりハイオク指定の一点張り。
最終的にはディーラーに丸投げする形で話を切られました。
ディーラーの営業の方は申し訳ないと、先ずは謝ってくれましたが、ディーラーもトヨタからの説明で、レギュラーでも使用可能と聞いていたようでした。
当然このままではどっちなのかモヤモヤが増すばかりなのでハッキリしてもらうため、トヨタに直接確認してもらう事となりました。
翌日、担当営業から連絡が入り、レギュラーでも使用ができるという回答を正式にもらいました。
マニュアルが間違っていたことも認めてもらい、モヤモヤを晴らすことができたのです。
運転時の操作性、乗り心地
ハイブリッドのような滑らかな走り出し
新開発エンジン、Direct Shift-CVTは、CVTの滑らかさと、発進、加速の力強さを兼ね備えた高性能なパワートレーン。
「結局CVTなんでしょ」
と思っている方は間違いなく別物と考えた方がいいです。
なんと言っても、車を発進させた時の滑らかさはハイブリッドじゃないかと勘違いしてしまうくらいの仕上がり。
通常のCVTであれば、アクセルを踏んでから若干のタイムラグがあって進み始めますが、UXのCVTはアクセルを踏むとそのまま反応してくれます。
ただし、アイドリングストップからの発進は当然ながらタイムラグがあります。
走行モードを変えると別の車になる
- Eco
- Normal
- Sports
- Ecoドライブモード
燃費優先になりエアコンなどの作動の制御を行う。
スロットルが穏やかになるので、アクセルやステアリング操作にクリアランスができ、操作が柔らかくなる。
- Normalモード
燃費や静寂性、運動性能のバランスが良く街中での走行に適している。
Ecoドライブモードよりもはっきりした操作性。
- Sportsモード
ステアリング操作、アクセルのレスポンスが向上しキビキビした動きになる。
特にSportsモードに関しては、思わずニヤけてしまうくらい走りの力強さ。
Ecoドライブモードから切り替えると、全く別の車に乗ったかのような錯覚をしてしまうくらいです。
これは先にも話した『Direct Shift-CVT』の特徴でもある、CVTでありながら加速の力強さを生むエンジンと、トランスミッションやエンジンを電子制御して得られるもの。
僕はUXに乗って初めて、運転の楽しさと面白さを知ったように思います。
ASCを使うと更に運転が楽しく
今回UXに装備されたASC(アクティブサウンドコントロール)は、擬似的に加工されたエンジン音や排気音をスピーカーから流すことで加速感を楽しむ機能です。
Sportsモードでしか適用されませんが、アクセルを踏み込んだ時の加速感がグッとパワフルに感じられます。
擬似的な音ではありますが、本当にエンジンが唸っているように聞こえ、かなり完成度は高いです。
ロードノイズが大きい
道路の舗装状態によりロードノイズが大きく聞こえる時があります。
純正だとランフラットタイヤになるため仕方がないですが、どうしても路面の状態が悪いと気になってしまいます。
静寂性はさすがレクサス
ロードノイズは大きいですが、それ以外の静寂性に関しては、レクサスを所有している特権とも言えるくらい静かに走ります。
ドアを閉めると、車外の騒音もかなり静かになります。
ガソリン車なので、さすがにエンジン音は聞こえますが、一般的な車と比べるとかなり静か。
それはレクサスならではの高品質なエンジンカバーや車体剛性の高さ、重厚なドアが遮音性を高めてくれているからです。
何より、レクサス車に込めるトヨタのこだわりの強さがうかがえます。
余談ですがレクサス車のドアを閉めると、なんとも言えない重厚な音がします。
一般車ではたまに軽い金属音がするものも多く、コスト削減によるチープさが出てしまっています。
レクサスの重厚で高級感のあるドアの音は、製造工程の終盤に『防音室でドアの音』を聞いてチェックをしているそうです。
一台一台そういった検査を行い、ドアの音でさえもこだわりを持って車を造っているのには正直脱帽しました。
F Sportの乗り心地はやはり硬め
走りに特化したF Sportの乗り心地は“硬め”にチューニングされています。
ガタつく道では振動を感じますが、ダイレクトに伝わってくる感じではありません。
ガタガタではなく、カタカタ程度でしょうか。
フワフワ感が好きな人は少し乗り辛く感じると思いますが、Sports感を楽しむ分には丁度いいチューニングだと思います。
オーディオ
レクサス UXには純正のサウンドシステムであるレクサス UX プレミアサウンドシステムが装備されています。
僕は自分で音楽作成をしているので、音に関しては少しうるさく、レクサスのオーディオはどんな音なのかかなり気になっていました。
本当はオプションでマークレビソンを付けたかったのですが、23万という金額に手が出せませんでした。
音の定位、解像度、音質はかなり優秀
車内での音楽はBluetoothで繋いで再生しています。
AppleCarPlayにて有線で聴くこともありますが、Bluetoothが手軽に聴けます。
肝心の音質は非常にクリア。
カーオーディオにしてはびっくりするほど解像度が高いです。
剛性が高いので、車全体が余計なノイズを発しないことと、静寂性が相まってキレイな音を楽しめます。
そして、8つのスピーカーで音の定位もかなり再現されており、Blu-rayで映画を再生すれば迫力のあるサウンドを体感できます。
全体のチューニングとしては、中音域に厚みがあり、ボーカルがクリアに聞こえる印象です。
僕はドンシャリが好きなので、イコライザーで中音域を低めにして、低音域と高音域を上げています。
ちなみに、低音はかなり強めに出るのでドンドンと響きます。
スピーカーの振動板ではPanasonicが開発した竹から抽出した樹脂を使用。
特徴は剛性を高めクリアで原音に忠実な音が出せるということ。
Panasonicの高級オーディオにも採用されているだけあり、納得のいく音質でした。
オーディオコントロールボタンは使いやすさ100点
センターコンソールにあるオーディオコントロールボタンは、ラジオや音楽、TVなどのソース選択や音量調整、トラックの変更を行えます。
慣れるまではしばらくかかりますが、慣れてしまえば本当に使いやすいボタンです。
手元の感覚だけで操作できるので、運転中も前を見ながら安全に操作できます。
Apple Car Play
2020年10月のアップデートで追加された、AppleCarPlay。
納車前にこれがアップデートされ、Apple信者の僕としては本当に嬉しかったです。
使い勝手としては基本的に声、またはスマートタッチで快適に操作可能。
Siriを音声で操作するのに、言葉を選ぶ必要がありますが慣れれば非常に快適です。
Googleマップで目的地に早く到着
Googleマップを日常的に使っている人も多いと思いますが、車のナビで使えるのは便利だと感じています。
それは、純正ナビの案内よりもGoogleマップの方が優れている場合があるため。
純正のナビの案内では大通りと、信号のある交差点を優先に案内しますが、Googleマップでは目的地までの最短距離を案内してくれます。
大通りではなくローカルな道や、信号がない細い路地を通るマニアックな道まで。
渋滞を避けたい場合などに重宝するのがGoogleマップです。
逆に安全で分かりやすい案内は純正のナビが優れていると思うので、柔軟に使い分けています。
Siriがコンシェルジュに
普段あまりSiriを使わない人でも、運転中という行動が制限された中であればその便利さが分かるはず。
例えば、
・電話を掛ける
・好きな音楽をかける
・ナビをセットする
・天気を知る
・メッセージを送る
・メッセージを読んでもらう
・予定を確認する
・予定を入れる
これらは全て運転中に声だけで操作できます。
更に、オーディオブックなどで本を聴きながらドライブすることも可能。
毎回ケーブルを繋げなければならない
地味に面倒なのが、AppleCarPlayを使用する時はケーブルに繋ぎ、ナビ画面で接続ボタンを押さなければならいこと。
無線での接続に対応していないので、毎回この操作を行うのは少し億劫になってしまいます。
逆に音楽を聞くぐらいであれば、自動でBluetoothにつながるため、無理して使う必要もないです。
サービス
オーナーズデスク
日本だけではなく、世界的にもレクサスのサービスは高く評価されています。
その一つが、レクサスオーナーズデスク。
オペレーターに目的地を伝えれば、遠隔でナビ設定をしてくれるサービスは有名だと思います。
ナビ上での目的地設定は、打ち込む文字が長いと面倒だと思う時がありますが、オペレーターに直接繋がるオーナーズデスクはその煩わしさが全くありません。
人が対応してくれるので、運転中でも場所を伝えるだけでナビをセットしてもらえ、名称が曖昧でも調べてくれるので非常に楽。
※G-Linkのご契約が必要。新車購入時は3年間無料。
レクサスの事なら何でも教えてくれる
レクサスに関する事ならほとんど何でも教えてくれます。
例えば先日、エンジンルームを見ようと思い、ボンネットを開けたのはいいが閉め方が分からず、オーナーズデスクに問い合わせました。
ネットで検索するよりも、オペレーターが丁寧に教えてくれるので、分かりやすく確実に不明点を解決することができました。
こうした車に関するちょっとしたことを聞けるのは非常にありがたく感じます。
更に、オーナーズデスクには24時間365日繋がります。
先に話したレギュラーガソリンの件も、夜中の1時を過ぎていましたが問い合わせをすることができました。
また、レクサスに関するサービスことや、目的地周辺の飲食店、宿泊施設、駐車場まで幅広く聞くことができます。
ちなみに、駐車場は自分の車が駐車できるサイズかどうかも教えてくれます。
※G-Linkのご契約が必要。新車購入時は3年間無料。
マップオンデマンドでいつも新しい地図
マップオンデマンドとは、新しい地図情報をDCM通信によって更新するサービス。
例えば、目的地に行くまでの道のりで新しい道が開通していた場合に、地図情報を最新に更新してくれます。
なので、無駄に遠回りせずに早く目的地に着くこともあります。
全ての地図情報が更新されわけではなく、目的地や自宅周辺などピンポイントで更新してくれます。
わざわざディーラーに行って地図更新をしなくても、常に新しい地図情報が配信されるので非常に効率的と言えます。
ただし、更新時はナビ上に表示されるアイコンをいちいち押さなければならないので、それが少し面倒です。
※G-Linkのご契約が必要。新車購入時は3年間無料。
専用アプリで燃費の確認や車の設定も出来る
LEXUS smart G-Linkをスマホにダウンロードすれば、いつでも車の状態を確認できます。
燃料残量や走行距離、燃費などを見ることができます。
便利なのは、鍵を掛けたかどうか不安な時はアプリで確認できるところ。
鍵以外にも窓の開閉確認やハザードランプの点灯なども車から離れた場所から確認できます。
これらはアプリを確認しなくてもメールなどで通知してくれる設定もあるので更に安心です。
そしてこのアプリを使えば車の機能も一部遠隔で設定できます。
いちいち車に乗らなくても、スマホで設定が可能なので気になったらすぐに設定を変更できます。
※G-Linkのご契約が必要。新車購入時は3年間無料。
レクサスディーラーでラウンジを堪能
究極の自己満アイテム、レクサスカードを出せば、日本中どこでもレクサスラウンジを使えます。
ラウンジではお高そうなお茶菓子と、飲み物が提供されます。
ですが、コロナの影響もあり一時的に飲食の提供ストップしているディーラーや、予約での対応のみの場合もあります。
埼玉のとあるレクサスディーラーにアポ無しで行ったところ、予約をしているか聞かれました。
追い返すわけにもいかない、ということでラウンジを使わせてもらいましたが、この時期は確認の必要がありそうです。
まとめ
かなり長い記事になってしまいましたが、UXについてかなり細いところまで切り込みました。
恐らくここまでの情報をまとめている記事もそうそう無いと思っています。
良い部分も悪い部分も含め、レクサス UX 200 F Sportを半年間乗った結果、車自体やサービスを含め大変満足のいくものでした。
納車前にある程度の情報は仕入れていたつもりでしたが、やはり実際に乗ってみて気づくことの方が大きく、感動や楽しさが増していくように思いました。
これから購入される方や納車待ちの方の参考になれば嬉しいです。
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